
サルスベリとすす病の話
2025/10/09
夏の庭を彩る花木といえば、サルスベリ。
幹がツルッとすべるように滑らかで、まるで名前のとおり“猿も滑る木”。
けれど、この木にはもうひとつ有名な“悩み”があります。
それが「すす病」。
黒い汚れの正体
葉や枝がうっすら黒くなっているのを見たことはありませんか?
それはカビではありますが、原因は 「虫のフン」 です。
アブラムシやカイガラムシなどが樹液を吸うと、甘い排泄物を出します。
その上にカビが繁殖して黒くなる──それがすす病。
つまり、すす病は“虫のあとにくる二次被害”なんです。
対策は「虫を抑える」ことから
すす病そのものを薬で洗っても、また虫が出れば再発します。
だから大事なのは、まず 虫の発生を減らすこと。
- 春先に幹や枝の分岐部をよく観察し、白い粉のようなカイガラムシを取り除く
- 夏の初めに風通しをよくする剪定を行う
- 株元に落ち葉をためず、日当たりを確保する
薬剤を使うなら、**マシン油乳剤(冬期)やアセフェート系薬剤(初夏)**などを適期に。
ただし、繰り返し使いすぎると天敵(テントウムシなど)まで減るので注意。
幹の美しさを守る
サルスベリの魅力は、花だけでなく“幹肌”にもあります。
すす病で黒く汚れると、せっかくの滑らかさが台無しに。
年に一度は軽く水洗いして、古い樹皮や汚れを落とすと◎。
手で触るとつるっとして気持ちいいほどに戻りますよ。
サルスベリは手をかけたぶん、素直に応えてくれる木。
虫もカビも、「そろそろ風通しが悪いよ」というサインだと思えば、庭との付き合いも少し楽しくなります。