
花そのものの本質 ─ “咲く”ということの意味
2025/11/4
花を見て「きれいだな」と思うとき、
私たちは何を感じているのでしょうか。
それは、色でも香りでもなく、
花が「いま、生きている」という瞬間の輝きなのかもしれません。
花は“結果”ではなく“過程”
花は種を残すための最終段階…とよく言われますが、
植木屋として近くで見ていると、そう単純でもありません。
花が咲くまでには、
土の中で根が動き、葉が光を集め、
見えないところでたくさんの“努力”が積み重なっています。
だからこそ、花が咲く瞬間には、
その木の“生きてきた時間”がすべて詰まっているんです。
花の美しさは“命のバランス”
花が美しく見えるのは、
完璧だからではなく、儚さと力強さが同時にあるから。
枯れることを知りながら、それでも全力で咲く。
その姿に、私たちは無意識のうちに“生きる力”を重ねているのだと思います。
花は人の心を写す鏡
同じ花を見ても、
人によって感じ方は違います。
元気なときは明るく見えて、
疲れているときはやさしく見える。
花は何も変わらなくても、
見る人の心を映してくれる鏡のような存在なんです。
花を“植える”ということ
花を植えるというのは、
単に庭を彩ることではなく、
“いのちを迎え入れる”こと。
季節の移ろいの中で、咲いて、枯れて、また芽吹く。
その循環を見守ることで、
私たちも自然のリズムの中に戻っていくのです。
花の本質は「咲くこと」そのものにあります。
それは、理由や意味を越えて、
ただ“いま”を生きるという、
もっとも純粋な形の命の表現です🌸