
剪定と刈り込みの違い:庭木が美しく育つための基礎知識
2025/11/7
🌳 「剪定」と「刈り込み」はまったく別物
庭木の手入れでよく聞く2つの言葉。
似ているようで、目的も仕上がりもまったく違います。
この記事では、植木屋の視点から
**剪定と刈り込みの“本当の違い”**をわかりやすく解説します。
✂️ 1. 剪定(せんてい)とは?
枝を一本ずつ選び、将来の形を作る作業。
剪定は「枝の性質」「木の流れ」を見ながら、
不要な枝・混んだ枝・逆向きの枝を取り除くことで、
木が健康に育ちやすい環境を整えます。
✅ 剪定の目的
- 樹形を整える
- 枝の更新(古い枝 → 新生)
- 風通し・日当たりを改善
- 病害虫を防ぐ
✅ 剪定の特徴
- ハサミやノコで枝を一本ずつ切る
- 時間はかかるが、木への負担は少ない
- 結果として“自然な姿”に近く仕上がる
🌿 2. 刈り込み(かりこみ)とは?
表面を均一に「形として揃える」作業。
生垣や玉造り(丸い樹形)など、
「形をハッキリ見せたい」木に適した方法です。
✅ 刈り込みの目的
- 丸・四角などの形をキープ
- 生垣をスッキリ揃える
- 表面の見映えを整える
✅ 刈り込みの特徴
- バリカンや刈り込みばさみで“面”を切る
- 雑に見えるが、実はテクニックが必要
- 木の種類によって向き・不向きがある
⚠️ 3. 剪定が必要なのに刈り込みをすると…
これが一番よくある失敗です。
- 枝の内部がスカスカになる
- 日が入らず、枯れ込みが増える
- 木の形がどんどん“硬く”なる
- 枝の更新ができず、老化しやすくなる
特に モミジ・ウメ・カシ類 などは、
刈り込みばさみで面を切ると形が崩れやすい木です。
✅ 4. 逆に刈り込みが向いている木
- マキ(イヌマキ)
- サツキ・ツツジ
- トキワマンサク
- コニファー類(種類による)
- 生垣全般
「刈っても新芽が出やすい」種類は刈り込みと相性がいいです。
🌱 5. 使い分けの基本
- “自然な樹形” → 剪定
- “形を揃える” → 刈り込み
この判断ができるだけで、庭木の健康は大きく変わります。
🌿 植木屋からひとこと
剪定と刈り込みは、道具の違いではなく、
“木の未来のつくり方”の違いです。
庭木に合った手入れをしてあげるだけで、
木は驚くほど元気に、美しく育ちます。