
秋を彩るイロハモミジ — 庭づくりの主役になる理由
2025/11/23
イロハモミジ(Acer palmatum)は、日本庭園を象徴する代表的な落葉樹。
春の芽吹きから夏の青葉、そして秋の深い紅葉まで、四季を通して美しさを楽しめる人気の高い樹木です。
この記事では、植木屋目線でイロハモミジの魅力、育て方、管理のコツをわかりやすく解説します。
イロハモミジとは?
イロハモミジはカエデ科カエデ属の落葉広葉樹で、日本各地に自生しています。
「いろはにほへと…」の“いろは”から名前が付いたという説があり、葉の切れ込みを「イ・ロ・ハ…」と数えたことが由来といわれています。
特徴
- 葉が細かく繊細で、樹形が美しい
- 高さは3〜8mほどで庭木として扱いやすい
- 品種が豊富(赤系、黄系、しだれなど多様)
魅力① 四季を通じて楽しめる色の変化
イロハモミジの最大の魅力は、季節ごとの色の移ろいです。
- 春:淡い緑の新芽が柔らかく、庭に明るさが出る
- 夏:濃い緑で涼しげな雰囲気を演出
- 秋:鮮やかな深紅に染まり、圧倒的な存在感
- 冬:葉を落とし、枝ぶりの美しさが際立つ
一年を通して主役になれる木は、実は多くありません。
魅力② 庭に“奥行き”をつくる樹形の美しさ
イロハモミジは、自然に枝が広がり“扇状の樹形”を作ります。
この形が、庭に陰影を生み、風景に立体感を与えてくれます。
庭づくりでは、
「奥行きを出したい場所」や「視線を集めるポイント」 に植えると効果的です。
育て方のコツ
日当たり
- 半日陰がベスト
- 強い西日は葉焼けの原因に
水やり
- 夏場は乾燥に弱いので注意
- 地植え後2年ほどは、とくに土が乾きすぎないように
土壌
- 水はけがよく、やや湿り気のある土を好む
- 植え付け時に腐葉土を混ぜると◎
剪定のポイント
モミジの剪定は“強剪定は避ける”が基本。
時期
- 冬(落葉期)がベスト
- 夏に強く切ると枯れ込みにつながることも
方法
- 不要枝や絡み枝を軽く整理
- 自然な樹形を生かすように“透かす”剪定が理想
病害虫
比較的強い木ですが、以下のトラブルは出やすいです。
- うどんこ病:白い粉状のカビ
- アブラムシ:新芽や枝先に付きやすい
早期に気づけば対処は簡単です。
まとめ
イロハモミジは、庭の雰囲気をグッと格上げしてくれる万能な庭木です。
四季の彩り、樹形の美しさ、扱いやすさを兼ね備え、どんな庭にも馴染みます。
植える場所や光のバランスを少し意識するだけで、長く美しく育てることができます。
庭をもっと魅力的にしたい方には、まさに “一本は持っておきたい木” です。