
庭木を守る冬の保険"雪囲い"
2025/12/08
冬が近づくと必ず相談が増えるのが 雪囲い(冬囲い)。
「本当に必要?」「やらないとどうなるの?」
そんな声を毎年いただきます。
実は雪囲いは、見た目を整える飾りではなく“守るための技術”。
庭木の寿命を左右する、とても大事な作業です。
■ 1. 雪は“重さ”が問題
木を折るのは寒さではなく荷重
雪国の木が傷む原因の8割は、寒さではなく 積雪の重み。
- 枝が広がっている木
- 葉が密な木
- 常緑樹
- 若い木(枝が細い)
こうした木は雪の重みに弱く、
1回の大雪で枝が一気に折れることも珍しくありません。
折れた枝は治らず、
翌年から樹形が崩れ、そこから弱るケースも多いです。
■ 2. 雪囲いには“種類”がある
木の性格と枝ぶりで使い分ける
植木屋が雪囲いをする時、
実は木ごとに囲い方を変えています。
● 一本柱(幹を中心に支える)
常緑樹や背の高い木に最適。
風の揺れにも強く、雪の重みを分散できます。
● 合掌囲い(枝を包むように)
枝数が多い木や広がる樹形に向いています。
枝先まで負担を減らせる万能タイプ。
● こも巻き(幹の保護)
雪だけでなく、冬の乾燥・凍結・害虫からも守る伝統技術。
木の形を見て、
“どの力に弱いか” を判断して囲い方を選びます。
■ 3. 雪囲いをしないとどうなる?
実際によくあるケースは…
- 雪で枝が折れ、翌春に樹形が崩れる
- 片側だけ折れ、木全体が傾く
- 皮が裂け、そこから枯れ込みが進む
- 弱った木に害虫が入りやすくなる
雪国の木は、1回折れるだけで寿命が縮まることがあります。
■ 4. 雪囲いは“翌春の芽吹き”を守る作業
木にとって春は再スタートの季節。
その前に枝が折れていたり、
幹が傷んでいると、回復するのに数年かかります。
雪囲いは、
春に元気な芽を出すための準備 なんです。
■ 5. まとめ:雪囲いは庭木の“保険”
- 雪は重さが危険。寒さより枝の荷重が問題
- 木のタイプによって囲い方が違う
- 雪囲いをしないダメージは翌年まで響く
- 春の芽吹きを守るための大事な作業
“今年は大丈夫だった”ではなく、
「長く元気でいられる庭にする」ための冬支度。
雪囲いは、庭木への一番やさしいプレゼントです。