
クチナシという木|香りを置いていく庭
2026/01/03
夜に近づくほど、香る花
クチナシの香りは、
昼よりも夜のほうが濃く感じられます。
昼間は気づかなくても、
夕方からふと存在を主張する。
静かな庭に、
白い花と甘い香りだけが残る。
そんな木です。
クチナシってどんな木?
クチナシはアカネ科の常緑低木。
- 葉は濃く、つやがある
- 花は純白
- 香りは強く、濃厚
花が一輪でも、
庭の空気を変えてしまう力があります。
植木屋が感じるクチナシの性格
見た目に反して、
クチナシは少し繊細です。
- 寒さが苦手
- 土が合わないと咲かない
- 環境が安定しないと調子を崩す
「植えたら放置」という木ではありません。
香りとの距離感がすべて
クチナシの一番大事なポイントは、
香りの届き方です。
- 近すぎると重い
- 遠すぎると魅力が半減
おすすめは
夜風が抜ける場所。
玄関先より、
少し奥に置く方が向いています。
庭での使いどころ
- リビングから少し離れた位置
- 小道沿い
- 風が通る角
香りが「溜まらない」場所を
選ぶことが大切です。
剪定と管理の考え方
クチナシは、
剪定しすぎると花が減ります。
- 剪定は花後すぐ
- 形を整える程度
枝を切るより、
環境を整える方が
花付きには効果的です。
実は「実」もある木
花後には、
橙色の実をつけることがあります。
昔は染料にも使われた実。
花の時期が終わっても、
静かな見どころを残してくれます。
植える前に知っておきたいこと
クチナシは、
元気がないときほど
見た目に出にくい木です。
葉は青いまま、
花だけ咲かない。
そういう年もあります。
クチナシは“夜の木”
昼間に眺める木ではなく、
夜に存在感を出す木。
香りで季節を知らせ、
気づいた人だけに
楽しみを残してくれます。
まとめ
- 初夏の夜に香る白い花
- 見た目以上に繊細
- 香りとの距離が重要
- 夜風の通る場所が向いている
クチナシは、
庭に「静かな時間」を
置いていく木です。