
カイズカイブキについて知っておきたいこと
2025/04/04
昔は庭木の定番として多く植えられていた カイズカイブキ(貝塚伊吹)。 しかし近年、植木屋の現場では “撤去の相談が最も多い木” と言われるほど、扱いが難しい面も持っています。
ここでは、カイズカイブキの特徴・メリット・デメリット、そして管理のポイントをわかりやすくまとめました。
■ 1. カイズカイブキとは?
ビャクシン(イブキ)の園芸品種で、
- まっすぐに伸びる樹形
- 密に詰まる葉
- 強風にも強い
といった特徴があり、昔は生垣・境界の目隠しとして大人気でした。
■ 2. カイズカイブキのメリット
● ① 目隠し効果が高い
葉が密に詰まるため、隣家との境界や道路沿いの視線を遮る目的に最適です。
● ② 痩せ地でも育つ丈夫さ
土壌をあまり選ばず、乾燥にも比較的強いので、昔は“放っておいても育つ木”として重宝されました。
● ③ 樹形が整いやすい
刈り込みをすれば 均一で美しい壁のような仕上がりになります。
■ 3. それでも近年嫌われがちな理由
最近は「もう抜きたい」という相談が増えています。その理由は主に以下の通りです。
● ① ハダニ・葉枯れ病が非常に出やすい
カイズカイブキは病害虫の被害が多く、
- ハダニで葉が茶色くなる
- 葉枯れ病で部分的に枯れ込む
といったトラブルが起きやすい木です。放置すると 樹形が崩れて見た目も悪化します。
● ② 伸びるスピードが早く、すぐ大きくなる
1年でかなり伸びるため、数年放置すると脚立が必要な高さに。
剪定コストがかさむのもデメリットです。
● ③ 内側がスカスカになりやすい
葉が外側ばかりに付き、内側は光が入らず茶色い枯れ枝に。
刈り込みすぎると “葉がない面”が露出してしまい、回復しないこともあります。
● ④ 枝が固く、ゴミの量が多い
剪定後の処分が重労働で、処理費用もかかりやすい木です。
■ 4. カイズカイブキの管理ポイント
● ① 年に1〜2回の軽い刈り込みがベスト
伸びすぎる前に、こまめに手を入れることで病害虫を防ぎ、形も維持できます。
● ② 風通しをよくする
枝が混み合うとハダニが増えるため、透かし剪定を取り入れると効果的です。
● ③ 日当たりの確保が重要
日陰だと病気が出やすいため、可能な限り明るい場所に植えるのが理想です。
● ④ すでに大きくなりすぎている場合
強剪定はNGで、枝抜きや高さを少しずつ下げる方法が安全。 必要であれば 段階的な樹高の縮め方も解説できます。
■ 5. 撤去が選ばれるケース
以下に当てはまる場合は、抜いた方が費用対効果が良いことも多いです。
- 高さが3〜4m以上で管理が大変
- 内側が枯れてスカスカ
- 病害虫被害が繰り返し出る
- 隣家に葉が落ちてトラブルになる
- 目隠しは欲しいが剪定費が負担
代替案としては、
- 常緑ヤマボウシ
- シマトネリコ(樹形調整前提)
- ソヨゴ
- オリーブ(乾燥地向け)
- 人工目隠しフェンス などが人気です。
■ まとめ
カイズカイブキは、昔ながらの“庭の主役”として長く愛されてきた木ですが、 現代のライフスタイルでは 管理が大変で扱いにくい木でもあります。
- 病害虫が多い
- 生長が早い
- 手入れの手間が大きい
といった特徴を理解し、適切に付き合うのが大切です。