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庭石が“据え付け”で決まる理由

庭石が“据え付け”で決まる理由

2025/07/30

#庭のミニ雑学コラム

庭に置かれる石は、ただの飾りではありません。
石の「据え付け方」ひとつで庭全体の印象が大きく変わります。
庭師の世界では「石は据えて半ば」と言われるほど、据え方が肝心なのです。


1. 石は「立てる」もの

庭石は単に置くのではなく、地中に三分の一ほど埋めて安定させます。
これにより、自然の中に長い時間をかけて根付いたかのような落ち着きが生まれます。


2. 重心とバランス

石の角度や向き次第で、安定感や動きがまるで違って見えます。
少し傾けただけで「不安定」にも「力強い躍動」にもなるため、
庭師は何度も動かして最適な角度を探ります。


3. 景色をつなぐ役割

庭石は、周囲の木や水、背景の山並みと調和するように据え付けます。
単独で主張するのではなく、景色全体を「つなぐ要石」として配置されるのです。


4. 石に宿る“気”

日本庭園では、石には「地の力」や「気」が宿ると考えられてきました。
据え付けを誤ると庭全体の気が乱れるとも言われ、
昔の庭師は石を動かす前に手を合わせたとも伝わります。


まとめ

庭石は「置く」のではなく「据える」もの。
その据え付け方で庭の安定感、美しさ、さらには心地よさまで決まります。
庭を歩くとき、ぜひ石の角度や据え方に注目してみてください。