
根っこと土留めの関係
2025/06/04
〜土が流れる庭で起きていること〜
斜面や段差のある庭で、「雨のあとに土が減って、根が見えてきた」──そんな経験はありませんか?
それは、根と土のバランスが崩れているサインです。
土が流れる理由
雨が強く降るたびに、土の表面が少しずつ削られていきます。
とくにマキやツツジのように浅根性(根が地表近くに広がるタイプ)の樹木では、
根の上の薄い土が簡単に流されてしまうのです。
さらに、地面がカチカチに締まっていると水が染み込まず、
流れる水の勢いが増して、土の流出が加速します。
根が見えるとどうなる?
根が露出すると、乾燥と温度変化のダメージを受けやすくなります。
夏は熱く、冬は凍りやすい。
結果として、水や養分の吸収が落ち、葉の色や勢いにも影響します。
「根が見える=木の健康が見えている」状態。
根っこを守るのは、庭を長持ちさせる第一歩です。
土留めでできること
土留めとは、流れを止めるための“土のガードレール”。
石積み・レンガ・木杭など素材はいろいろですが、大事なのは見た目よりも水の逃げ道です。
水を完全に止めると、逆に裏側が崩れることも。
ほんの少し隙間を残して「水は通す、土は止める」設計が理想です。
また、土を戻す際は根を深く埋めず、ふんわりと覆う程度にしておきましょう。
新しい土は、もとの土質に合わせると根がなじみやすいです。
植木屋の目線で
現場で見ると、根が見えている木は「頑張り屋」なんです。
少ない土の中で、なんとか支えている。
だからこそ、少し手を貸してあげるだけで、ぐっと元気を取り戻します。
庭の手入れは、上を見るより下を見る。
幹や枝よりも、“足元の整え方”が木を長生きさせる秘訣です。