
三脚脚立の危険と安全な使い方
2025/06/03
植木屋の現場で欠かせない道具のひとつ、三脚脚立(さんきゃくきゃたつ)。
庭木の剪定や高所作業に便利ですが、実は事故の多い道具でもあります。
慣れた人ほど油断しやすい──そんな“三脚脚立の危険”についてまとめます。
1. 三脚脚立の構造とリスク
三脚脚立は、名前の通り「3本足」。
どんな地形にも対応できるよう設計されていますが、その反面、不安定になりやすい特徴があります。
主な危険ポイント
- 傾斜地で三本目(補助脚)の調整が甘い
- 足場が柔らかく、沈み込む
- 体を横に伸ばしたときにバランスを崩す
- 濡れた靴底や泥で滑る
事故の多くは、“脚立そのものが悪い”というより、設置の不備と姿勢の崩れが原因です。
2. 転倒事故の典型パターン
- 「あと少し」と横に体を伸ばして落下
- 片足を外側にかけて剪定中にバランスを崩す
- 濡れた地面に脚が沈んで傾く
- 地盤が緩い場所で補助脚が浮いたまま作業
高さ1〜2mでも落下すれば、骨折や打撲はもちろん、
頭部を打てば命に関わることもあります。
3. 安全に使うための基本
✅ 設置前チェック
- 地面が平らで硬い場所を選ぶ
- 三本の脚すべてがしっかり接地しているか確認
- 脚先が沈みそうなら板などで補強
- 地盤がゆるいときは作業を見合わせる判断も大切
✅ 作業中の注意
- 「届かない場所」に無理して手を伸ばさない
- 一段高く上る前に脚立が安定しているか確認
- 高所では必ず両手で支えながら体を中心に保つ
- 雨や霜で滑るときは使用を控える
4. 現場でよく使う工夫
- 脚先キャップやスパイク付き脚立で滑りを防止
- 脚立用セーフティベルトで落下リスクを軽減
- 地面が不安定なときは「低い位置から切る」発想に切り替える
また、最近では「四脚タイプの安定脚立」や「伸縮式アルミ脚立」も登場しており、
安全性を重視した選択がしやすくなっています。
5. まとめ:脚立は“信頼できる仲間”として扱う
脚立は、慣れた作業ほど油断しやすい相棒。
危険を知って、正しく使うことで、はじめて信頼できる道具になります。
- 三脚は万能ではなく「設置次第で安全にも危険にもなる」
- 少しでも不安を感じたら、降りて直す勇気を持つ
- “あと一枝”よりも、“次の一歩”が大切
安全な脚立は、安全な判断から生まれます。