
GL(グランドライン)の決め方 — 庭のバランスをつくる“高さ”の話
2025/05/23
「GL(グランドライン)」は庭づくりの基準となる地盤の高さ。
でも、いざ現場で「どこを基準にすればいいの?」と迷うこともありますよね。
今回は、植木屋の視点でGLを決めるポイントを紹介します。
🏠 1. 家の基礎が“スタートライン”
GLの基本は 建物の基礎 です。
多くの現場では、家の「基礎の立ち上がりの下端」または「玄関ポーチの床面」を基準にします。
家が建つときに「GL+0」が決まっていることが多く、
外構や庭の高さはそれをもとに
- アプローチ
- 駐車場
- 芝生や花壇
を調整していきます。
つまり、家の高さが先・庭の高さが後という流れです。
💧 2. 水の逃げ道をつくる
GLを決めるうえで最も大事なのは「雨水の流れ」。
庭の表面には必ず“勾配(こうばい)”をつけて、
雨が自然に道路や排水溝へ流れるようにします。
目安は、
- コンクリートや土間:1〜2%(1mで1〜2cm下がる)
- 芝生や土:2〜3%(1mで2〜3cm下がる)
水が家の方へ流れないよう、
GLは家から外へ向かって下げるのが基本です。
🌳 3. 植木を植える場所は“少し高め”
植木を植えるときは、周囲より 少し高め(+2〜3cm) に設定すると◎。
雨がたまらず、根腐れを防ぎます。
ただし高すぎると根が乾くので、バランスが肝心です。
🧱 4. 隣地・道路との関係を忘れずに
GLを決めるときは、
隣地の高さ や 道路の高さ も必ずチェック。
境界ブロックの高さや排水の流れを考慮して、
「どこで段差を吸収するか」を決めます。
特に新築現場では、
「うちは高くてもいいや」で決めると、
後で隣家に水が流れ込むトラブルになることも。
慎重に設計しましょう。
🌿 まとめ
GL(グランドライン)は、
見た目の美しさと、水の流れ、そして植木の健康を支える “庭の設計の基礎”。
- 家の高さを基準にする
- 水の逃げ道を確保する
- 植木は少し高めに
- 隣地・道路との関係も考える
たった数センチの違いが、庭の印象と長持ちに大きく影響します。
職人の目線で見ると、GLはまさに“庭の水平線”なんです。