おすすめ常緑樹
常緑ヤマボウシ
常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)は、ヤマボウシの仲間で、年間を通して葉が落ちない常緑樹です。もともとは香港など温暖な地域原産ですが、日本でも庭木やシンボルツリーとして人気があります。
常緑ヤマボウシの特徴
常緑性 | 冬でも葉を落とさないため、年間を通して緑を楽しむことができます。葉は光沢があり、密度も高いので、目隠しや生垣にも適しています。 |
美しい花 | 初夏(5月~7月)になると、白いまたは淡黄色の美しい花を咲かせます。花はアジサイのように葉に見える総苞片で、これが美しい景観を作り出します。 通常のヤマボウシよりも花付きが良く、長い期間楽しめます。 |
赤い実 | 花が終わると、秋には赤い実をつけます。実は観賞用としてだけでなく、食べることも可能です。甘くておいしいことでも知られています。 |
樹形 | 樹形が美しく、自然な円錐形や傘形に広がるため、シンボルツリーとしても人気です。また、剪定もしやすいので、庭の大きさに応じて整えることができます。 |
耐寒性・耐暑性 | 比較的耐寒性があり、寒冷地でも育ちます。また、耐暑性もあり、日本の多くの地域で育てることができます。ただし、厳冬地では冬の防寒対策が必要です。 |
日当たりと水はけ | 日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。水はけの良い土壌が適しており、湿った場所では根腐れを起こしやすいので注意が必要です。 |
育て方のポイント
植え付け | 春か秋に植えるのが理想的です。水はけの良い場所を選び、根が広がるように植え付けます。 |
水やり | 乾燥を嫌うため、特に夏場の乾燥には注意し、定期的に水を与えます。 |
肥料 | 年に1~2回、春と秋に緩効性肥料を与えると、健やかに成長します。 |
剪定 | 形を整えるために、枝が密集している部分や枯れた枝を取り除きます。 |
植える場所のおすすめ
庭のシンボルツリー | 美しい樹形と花、四季を通じた楽しみを提供してくれるため、庭の中央に植えると映えます。 |
生垣や目隠し | 緑で密度の高い葉を持つため、生垣としても利用可能です。 |
ソヨゴ
ソヨゴは、モチノキ科に属する常緑広葉樹で、日本の庭や公園でよく見られる人気の庭木です。柔らかく風にそよぐような葉が特徴的で、そのため「ソヨゴ」という名前がつけられました。四季を通じて美しい姿を保ち、特に女性的な優雅さを持つ木として知られています。
ソヨゴの特徴
常緑性 | 一年中美しい緑の葉を保ちます。葉は柔らかく、風にそよぐ様子が魅力的です。表面は光沢があり、細長い楕円形をしています。 |
花 | 初夏(5月~6月)に小さな白い花を咲かせます。花は目立ちにくいですが、控えめな美しさがあります。 |
赤い実 | 秋(10月~11月)には赤い実をつけ、冬の庭に彩りを加えます。ソヨゴの実は鳥たちにも好まれ、冬の間の野鳥観察も楽しめます。ただし、実をつけるのは雌木だけです。雄木が近くにないと実がならない場合があります。 |
樹形 | 樹高は5〜10メートルに達し、自然な樹形が美しいです。スリムで繊細な枝ぶりのため、庭のアクセントやシンボルツリーにぴったりです。 |
耐寒性・耐暑性 | 比較的耐寒性があり、寒冷地でも育てられます。耐暑性もあるため、日本の広い範囲で栽培可能です。温暖な地域から寒冷な地域まで対応できる、非常に育てやすい木です。 |
手入れの簡単さ | 成長が遅めで、剪定の頻度が少なく済みます。自然な形を保ちながら育つため、剪定をほとんど必要としない庭木としても人気です。 |
育て方のポイント
日当たりと土壌 | 日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも元気に育ちます。水はけの良い土壌が適しています。乾燥を嫌うため、適度な湿り気が必要です。 |
水やり | 若木のうちは乾燥に弱いので、夏場など乾燥しやすい季節にはしっかりと水やりをしましょう。成木になれば乾燥にも比較的強くなります。 |
肥料 | 年に1~2回、春と秋に緩効性の肥料を与えると、健康的に成長します。特に成長期に栄養をしっかり供給することが大切です。 |
剪定 | 自然な樹形を楽しむことができるため、基本的に剪定の必要は少ないですが、樹形を整える程度で十分です。 |
植える場所のおすすめ
庭のシンボルツリー | 美しい樹形と赤い実、緑の葉が四季折々の変化をもたらすため、庭のシンボルツリーとしてよく使われます。 |
生垣や目隠し | 樹高が高くなりすぎず、また成長が遅いので生垣や目隠しとしても適しています。 |
四季を通じて美しい緑の葉を楽しめるだけでなく、実をつけると冬の庭に彩りが加わります。また、病害虫にも強く、手入れが少なくて済むため、初心者にも育てやすい木です。
トキワマンサク
トキワマンサク(常盤満作)は、マンサク科に属する常緑低木または小高木で、四季を通じて美しい葉を楽しめる人気の庭木です。特に春に咲く独特な形の花が魅力的で、庭や公園でシンボルツリーや生垣としてよく使われます。
トキワマンサクの特徴
常緑性 | トキワマンサクは常緑樹で、冬でも葉を落としません。葉は楕円形で、鮮やかな緑色や紫色の品種もあり、庭の景観に彩りを加えます。 |
花 | 春(3月~5月)になると、細長いリボンのような花を咲かせます。花の色は赤、ピンク、白など品種によって異なります。このユニークな形の花が、トキワマンサクの一番の特徴です。 花は密集して咲くため、開花時期には木全体が鮮やかに色づき、とても目立ちます。 |
樹形 | 高さ2~3メートル程度に育ち、自然な樹形を保ちます。枝は横に広がる傾向があり、広がりのある樹形が特徴です。 |
耐寒性・耐暑性 | 比較的耐寒性が強く、寒冷地でも育てることができます。また、耐暑性もあるため、日本各地で栽培が可能です。 |
葉の色 | 一般的な品種は緑葉ですが、赤葉トキワマンサクと呼ばれる品種は、葉が紫紅色をしており、花が咲かない時期でも美しい色を楽しむことができます。 |
育て方のポイント
日当たりと土壌 | 日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。水はけの良い土壌が適していますが、基本的には土質をあまり選ばない丈夫な木です。 |
水やり | 植え付け直後や若木のうちは、乾燥しないように定期的に水を与えます。成木になれば、比較的乾燥に強くなりますが、特に夏の乾燥期には水やりが必要です。 |
肥料 | 春と秋に緩効性肥料を与えると良いです。成長期に栄養を補給することで、花付きがよくなり、葉も美しくなります。 |
剪定 | 成長が早い木なので、定期的な剪定が必要です。特に春の開花後に形を整えるために剪定すると良いです。また、生垣として使う場合は、夏にも軽い剪定を行って形を整えます。 |
植える場所のおすすめ
庭のシンボルツリー | 美しい花と葉の色が一年中楽しめるため、庭のシンボルツリーとして人気です。特に赤葉トキワマンサクは庭にアクセントを加えるのに最適です。 |
生垣や目隠し | 密に茂るため、生垣や目隠しとしても利用されます。成長が早いので、短期間で目隠し効果を得られます。 |
グランドカバー | 低木としても育てられるため、地面を覆うグランドカバーとしても利用できます。 |
品種
赤葉トキワマンサク(ベニバナトキワマンサク) | 葉が紫紅色で、ピンク色の花を咲かせます。葉の色が特徴的で、開花時期以外にも庭を鮮やかに彩ります。 |
白花トキワマンサク | 白い花を咲かせる品種で、緑の葉とのコントラストが美しいです。 |
四季を通じて楽しめる常緑樹で、春には鮮やかな花を咲かせ、花が終わった後も美しい葉が庭を彩ります。また、病害虫に強く、育てやすい木なので、初心者にもおすすめです。
キンモクセイ
キンモクセイ(金木犀)は、モクセイ科に属する常緑広葉樹で、秋に放つ甘く芳醇な香りで多くの人に親しまれている庭木です。日本では庭木としてもよく使われ、秋の風物詩としても有名です。
キンモクセイの特徴
常緑性 | キンモクセイは常緑樹で、冬でも葉を落としません。葉は厚みがあり、濃い緑色で光沢があります。四季を通じて庭に緑をもたらすため、シンボルツリーや目隠しにも適しています。 |
花 | 花は小さく密集して咲き、鮮やかなオレンジ色が特徴です。花の期間は短いですが、その存在感は大きく、秋の景観を彩ります。花が咲く時期には風に乗って香りが広がり、家の中でもその香りを楽しむことができます。 |
樹形 | 樹高は3~6メートルほどになります。自然に育てると丸みを帯びた樹形になりますが、剪定によって形を整えることができるため、庭の規模に合わせた成長が可能です。 |
耐寒性・耐暑性 | 比較的耐寒性があり、日本の広い範囲で育てられます。ただし、寒冷地では冬に防寒対策が必要です。一方、耐暑性も強く、暑い夏にも耐えます。 |
香り | 最大の特徴は、秋(9月~10月)に咲くオレンジ色の小さな花から漂う甘い香りです。遠くからでも香りが届くほど強く、庭や街中を包むその芳香が、秋の到来を告げます。 |
育て方のポイント
日当たりと土壌 | 日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。風通しが良く、水はけの良い土壌を好みます。湿った場所や、極端に乾燥した場所は避けるのが良いです。 |
水やり | 若木のうちは乾燥に注意して水やりをしますが、成木になると乾燥に強くなります。ただし、夏の暑い時期や乾燥が続く時期には、定期的に水を与えると良いです。 |
肥料 | 春と秋に有機肥料や緩効性肥料を与えることで、花付きが良くなり、樹勢も保たれます。 |
剪定 | 剪定は花が終わった後の冬に行うのが理想的です。自然な樹形を楽しむことができるので、過度な剪定は必要ありませんが、形を整えたい場合や密生した枝を間引く際には、剪定を行うと良いです。 |
植える場所のおすすめ
庭のシンボルツリー | 美しい香りと常緑の葉が一年を通して楽しめるため、庭のシンボルツリーとしてよく使われます。 |
生垣や目隠し | キンモクセイは密に茂るため、生垣としても使えます。また、常緑樹なので一年中目隠しとしても機能します。 |
品種
ギンモクセイ(銀木犀) | キンモクセイの近縁種で、白い花を咲かせます。香りはキンモクセイに比べてやや控えめですが、甘く上品な香りです。 |
ウスギモクセイ(薄黄木犀) | キンモクセイよりもやや淡い黄色の花を咲かせる品種です。香りは穏やかで、庭のアクセントになります。 |
秋の訪れを告げる芳香は、日本の伝統的な風物詩でもあり、多くの人に愛されています。強い香りと美しいオレンジ色の花は、庭や街を彩り、四季を感じさせてくれます。また、常緑樹であるため、一年を通して美しい緑を楽しめ、目隠しやシンボルツリーとしても最適です。
オリーブ
オリーブは、地中海地方原産の常緑樹で、日本でも庭木や鉢植えとして人気があります。美しい銀色がかった葉と独特の樹形が特徴的で、さらにオリーブの実を収穫できることでも有名です。オリーブはシンボルツリーとしても人気があり、庭に地中海の雰囲気を加えることができます。
オリーブの特徴
常緑性 | オリーブの木は常緑樹で、一年中葉を落とさず、銀色の緑が美しい光沢を持っています。細長い葉が風に揺れる様子が庭に清涼感を与えます。 |
花 | 5月から6月にかけて小さな白い花を咲かせます。花は控えめで目立ちませんが、香りが良いです。 |
樹形 | オリーブは自然に育てると樹高が3~10メートルに達しますが、剪定によって高さや形を整えることができます。幹が美しく、独特な曲線を描くため、装飾性の高い庭木としても評価されています。 |
耐寒性・耐暑性 | オリーブは比較的耐寒性が強く、冬でも枯れにくいですが、特に寒冷地では防寒対策が必要です。耐暑性にも優れており、乾燥した気候を好みます。 |
実 | 夏から秋にかけて実をつけますが、オリーブの木が実をつけるには、受粉が必要です。そのため、実を収穫するためには2本以上の異なる品種を植えるのが理想的です。実は緑色から黒に熟し、オリーブオイルや食用として利用されます。 |
長寿 | オリーブの木は非常に長寿で、数百年から千年以上生きることもあります。地中海地方では古木が今でも生き続けており、生命力の象徴とされています。 |
育て方のポイント
日当たりと土壌 | 日当たりの良い場所を好みます。日光をたっぷり浴びることで元気に成長し、実もよくつきます。水はけの良い土壌が適しており、湿気の多い土や水はけの悪い場所は避けましょう。 |
水やり | オリーブは乾燥に強い植物ですが、特に若木のうちは適度な水やりが必要です。成木になると乾燥に強くなりますが、長期間の乾燥が続く場合には水やりを行います。 |
肥料 | 春から初夏にかけて成長期に肥料を与えると、元気に成長します。開花前や実をつける時期には、リン酸やカリウムを含む肥料が特に有効です。 |
剪定 | オリーブは枝が密生しやすいので、通気性を良くするために剪定が必要です。 |
植える場所のおすすめ
庭のシンボルツリー | オリーブはその美しい樹形と葉の色から、庭のシンボルツリーとして人気があります。特に地中海風の庭にマッチします。 |
コンテナ栽培 | オリーブは鉢植えでも育てられるため、ベランダやテラスでも栽培可能です。コンテナ栽培の場合は、成長に合わせて植え替えを行います。 |
美しい葉と樹形、さらには収穫を楽しめる点がオリーブの大きな魅力です。庭やベランダで育てることで、地中海の雰囲気を味わいながら、実の収穫や手入れの楽しさも味わえます。また、オリーブは生命力が強く、シンボルツリーとしての存在感も抜群です。