おすすめグランドカバー
クリーピングタイム

ハーブの一種で、タイムの仲間に属する低木性植物です。
クリーピングタイムの特徴
這うように成長
クリーピングタイムは、地面を這うように成長する特性があり、密な絨毯のような地被植物として活躍します。
小さな花
春から夏にかけてピンクや紫、白の小さな花を咲かせ、見た目も美しいです。花は蜂や蝶を引き寄せ、庭に生命感を与えます。
丈夫で管理が簡単
乾燥に強く、あまり水を必要としません。耐寒性や耐暑性もあり、過酷な条件でも育ちやすい植物です。
踏まれてもOK
軽く踏まれても傷みにくいので、庭の小道や敷石の隙間に植えられることが多いです。歩くとハーブ特有の香りが漂います。
香りがある
タイム特有の爽やかな香りがあり、リラックス効果も期待できます。料理用のタイムとは異なりますが、一部の品種は食用にも適しています。
クラピア(イワダレソウ)

日本で開発されたグランドカバー植物の一種です。芝生の代わりとして注目されており、以下のような特徴があります。
クラピアの特徴
成長が速い
クラピアは芝生よりも成長が速く、短期間で地面を覆うことができます。そのため、雑草対策や土壌の保護に効果的です。
メンテナンスが簡単
草丈が低いため、頻繁な刈り込みが必要ありません。また、病害虫に強いことから、農薬の使用が減らせます。
耐久性が高い
クラピアは踏みつけに強く、乾燥や寒さにも比較的耐性があります。そのため、公園や庭、駐車場の地面など、さまざまな場所で使用されています。
環境に優しい
クラピアは根が深く張るため、土壌の流出を防ぎ、水やりの頻度を抑えることができます。また、二酸化炭素の吸収効果も期待されています。
花が咲く
クラピアには小さな可愛らしい花が咲きますが、花粉の量が少ないため、アレルギーの心配が少ないとされています。
リュウノヒゲ

日本や東アジアに自生する多年草の植物で、観賞用や地被植物として広く利用されています。
リュウノヒゲの特徴
細長い葉
細く長い緑色の葉が特徴で、草丈は10~20cm程度と低めです。葉が密集して生え、地面を覆うように広がります。
花と実
夏に淡い紫色や白色の小さな花を咲かせ、その後、秋になると青や紫の美しい実をつけます。この実も観賞価値があります。
丈夫で管理が簡単
リュウノヒゲは乾燥や寒さ、日陰にも強く、初心者でも育てやすい植物です。また、雑草が生えにくくなるため、グランドカバーとして重宝されています。
多用途な利用
庭の縁取りや敷石の間、法面(のりめん)の緑化など、さまざまなシーンで利用されています。また、日本庭園にもよく取り入れられます。
ヘデラ(アイビー)

ツタ植物の仲間で、主に観葉植物や壁面緑化、地被植物として広く利用されています。ツタ科に属し、その丈夫さと美しい葉で人気があります。
ヘデラの特徴
つる性植物
ヘデラはつるを伸ばして壁やフェンスに絡みつき、縦方向に成長する特徴があります。自ら吸盤のような器官(付着根)で物にくっつき、登る性質を持っています。
美しい葉
ヘデラの葉は三角形や手のひら型をしており、濃い緑色に白や黄の斑入り品種もあります。観賞価値が高く、室内外で楽しめます。
丈夫で育てやすい
耐寒性、耐陰性に優れ、手間がかからないため、初心者でも育てやすい植物です。日向でも日陰でも育ち、屋内外で利用可能です。
グランドカバーにも適用
地面を這うように広がるため、雑草を抑える効果があります。庭や法面の緑化に使われることもあります。
芝桜

フロックス属の多年草で、地面を這うように成長し、春に一面に咲く小さな花が特徴的な植物です。名前に「桜」とありますが、桜の仲間ではなく、その花が桜の花に似ていることからこの名前が付けられました。
芝桜の特徴
地面を覆うように広がる
芝桜は低く這うように成長するため、グランドカバーとして利用されます。地面を美しく覆い、一面の花絨毯を作り出します。
春に咲く鮮やかな花
3月から5月ごろに、ピンク、白、紫、青、赤などさまざまな色の小さな花を咲かせます。花は5弁で、品種によって模様や色のバリエーションが豊富です。
丈夫で育てやすい
日当たりの良い場所を好みますが、乾燥や寒さにも強く、初心者でも育てやすい植物です。
花の密度が高い
花の量が多く、地面を完全に覆うように咲くため、見た目にとても華やかです。
育て方のポイント
日当たり
芝桜は日当たりの良い場所を好みます。日照不足だと花付きが悪くなるので注意が必要です。
土壌
水はけの良い土壌を好みます。湿気が多い場所は根腐れの原因になるため、排水性を確保してください。
水やり
基本的には乾燥気味で育てます。根付いた後は、極端に乾燥しない限り、あまり水やりをしなくても大丈夫です。
苔

コケ植物(蘚苔類:せんたいるい)に分類される植物の総称で、湿った環境で育つ小型の植物です。苔は花を咲かせたり種子を作ったりすることはなく、胞子で繁殖します。その独特の形態や生態から、日本では庭園や盆栽、インテリアグリーンとして広く親しまれています。
苔の特徴
葉や茎に似た構造
苔には「茎」や「葉」に見える部分がありますが、厳密にはそれらは維管束植物(一般的な草や木)のような構造ではありません。
根がない
苔には「仮根」と呼ばれる組織があり、これは水分や栄養を吸収するためではなく、地面に体を固定する役割を果たします。苔は体全体で水分や栄養を吸収します。
胞子で増える
花や種を作らず、胞子を放出して繁殖します。胞子は風や水によって広がります。
湿った環境を好む
苔は水分を保持する能力が高く、湿気が多い場所でよく育ちます。ただし、直射日光が強すぎる場所は苦手です。
成長が遅い
苔は非常にゆっくりと成長しますが、その分手入れが簡単で、長く楽しむことができます。
種類
スナゴケ
細い針のような葉が特徴で、砂地や石の上でよく見られる苔です。庭園や屋外で利用されることが多いです。
ハイゴケ
マット状に広がり、地面を覆う性質があります。庭のグランドカバーとして利用されることが多いです。
ゼニゴケ
平らで円形の葉が特徴。湿った石や地面でよく見られますが、庭では雑草扱いされることもあります。
育て方のポイント
日陰を好む
苔は直射日光が苦手で、明るい日陰や木漏れ日の当たる場所を好みます。
適度な湿度
乾燥すると枯れてしまうため、苔が常に湿った状態を保つようにします。ただし、水を与えすぎるとカビが発生することもあるので注意が必要です。
風通し
風通しの良い環境を整えることで、カビや病害虫の発生を防ぎます。
水やり
スプレーで霧吹きを行うのがおすすめです。水道水よりも雨水や軟水が適しています。